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  1. 福岡県議会 2004-03-12
    平成16年 土木委員会 本文 開催日: 2004-03-12


    取得元: 福岡県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-07
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1    平成十六年三月十二日(金曜日)    午 前 十 一 時 零 分 開 会 ◯原口剣生委員長 それでは、おはようございます。定足数に達しておりますので、ただいまから土木常任委員会を開会いたします。当委員会においての審査を要します案件等は、お手元に配付いたしております付託議案一覧表のとおり、議案十三件であります御確認を願います。なお、このうち早期に議決を要する議案は、第七四号議案所管分ほか十一件であります。御確認を願います。  審査日程及び議案の審査順序につきましては、お手元に配付の審査日程(案)のとおり取り進めたいと思いますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 2 ◯原口剣生委員長 御異議ございませんので、そのようにさせていただきます。また、執行部から提出されました議案及び報告事項に関する説明資料をお手元に配付いたしております。御確認を願います。  それではこれより本日の議事を取り行います。審査日程に従い議案の審査を行います。最初に第七四号議案「平成十五年度福岡県一般会計補正予算(第四号)所管分」を議題といたします。執行部の説明を求めます。広瀬土木部長。 3 ◯広瀬土木部長 おはようございます。それでは初めに今回の二月補正予算案につきまして、概要を御説明いたします。土木部所管の二月補正予算案につきましては一般会計で四十九億円余の増額補正特別会計で五千九百万円余の減額補正をお願いしております。補正の主な内容は、直轄負担金及び新幹線建設費負担金負担額の確定により増額するもの、また本年度事業費執行状況に伴い所要の補正を行うものでございます。また国の補正予算に伴うゼロ国債等の債務負担行為、さらに工事の完成が翌年度にわたる見込みの事業費について繰越明許費を設定いたしております。  それでは資料に基づきまして、概要を御説明させていただきます。第七四号議案「平成十五年度福岡県一般会計補正予算(四号)」について、お手元の一番部厚い資料でございますが、「平成十五年度補正予算に関する説明書」、これによりまして御説明いたします。まず二百一ページをお開き願います。八款の土木費でございます。一項、土木管理費、一目、土木総務費でございますが、補正額に書いてございますように、三十三億六千九百万円余の増額補正でございます。主なものといたしましては、説明のところに書いてございますが、新幹線工事費地元負担金を増額するものでございます。  続きまして二百五ページをお開き願います。二項、道路橋りょう費、一目、道路橋りょう総務費でございます。三億一千九百万円余の減額補正でございます。主なものといたしましては、説明欄に掲げてございますが、事業事務費を減額するものでございます。引き続き二百六ページをお開き願います。三目、道路新設改良費。真ん中よりちょっと下の欄でございますが、二十六億九千九百万円余の増額補正でございます。主なものは直轄道路事業費負担金を増額するものでございます。その下、四目、橋りょう維持費でございます。二百万円余の増額補正でございます。これは受託事業費の確定に伴うものでございます。五目、橋りょう新設改良費。一番下の欄でございますが、三千六百万円余の減額補正でございます。これは受託事業費の確定に伴うものでございます。  下の二百七ページに移りまして三項、河川海岸費、一目、河川総務費でございます。一億二千四百万円余の減額補正でございます。主なものといたしましては、事業事務費を減額するものでございます。二百八ページをお開き願います。次のページでございます。下の方にございます二目、河川改良費四億九千九百万円余の増額補正でございます。主なものは直轄河川事業負担金を増額するものでございます。下のページに移りまして三目、砂防費でございます。九千九百万円余の減額補正でございます。  主なものといたしましては、災害関係補助事業費の確定に伴うものでございます。  その下、四項、港湾費でございます。一目、港湾管理費六百万円余の増額補正でございます。主なものは港湾調査費を増額するものでございます。一ページめくっていただきまして二百十ページをお願いいたします。下の方の段、二目、港湾建設費でございます。一億九千八百万円余の増額補正でございます。主なものは補助事業費の確定に伴う減及び国の補正予算で措置されましたソーラス関係施設整備に着手する。こういったものでございます。  次に十一款、災害復旧費について御説明いたします。ちょっと飛びますが、二百五十九ページの方をお開き願います。二項、土木施設災害復旧費でございます。一目、土木施設災害復旧総務費三千七百万円余の増額補正でございますが、このうち土木部所管額は三億四千六百万円余の減額でございます。主なものといたしましては、事業事務費を減額するものでございます。次の二百六十ページをお開き願います。真ん中付近、二目、河川等災害復旧費でございます。六千八百万円余の減額補正でございます。主なものは十四年災害復旧事業費の確定に伴うものでございます。その下、三目、直轄河川災害復旧負担金二億八千万円余の減額補正でございます。これは直轄河川災害事業負担金を減額するものでございます。  飛びまして二百六十二ページをお開き願います。三項、鉱害復旧費、三目、河川等鉱害復旧費でございます。四億九千三百万円余の減額補正でございます。これは事業費の確定に伴うものでございます。  次に債務負担行為について、御説明いたします。資料が変わりまして「福岡県定例会議案その三」をお願いいたします。薄い方の資料でございます。「その三」の資料の十二ページをお開き願います。第二表、債務負担行為補正でございます。中ほど、有明高潮対策費から床上浸水対策事業費までの三事業、合わせまして一億三千百万円は、翌年度補助事業を前倒し発注いたします、いわゆるゼロ国債でございます。平成十五年災害土木費につきましては早期復旧のため、十六年度事業費を前倒し発注するものでございます。  次に繰越明許費について御説明いたします。同じく「その三」資料の十七ページをお開き願います。十七ページの下の方でございます。繰越明許費でございます。追加分が八款、土木費の一項から、十九ページの四項、さらに二十ページの十一款、災害復旧費のうち二項、土木施設災害復旧事務費、平成十五年災害土木費、三項、鉱害復旧費のうち河川等一般鉱害復旧費。  二十一ページに移りまして、変更分が八款二項から、二十三ページの四項、港湾費まで、合わせまして三百二十二億円余は、本年度末までに工事及び用地取得が完了しないため、その支払い財源を翌年度に繰り越すための枠を設定するものでございます。  以上が土木部一般会計補正予算の概要でございます。御審議のほどをよろしくお願いいたします。 4 ◯原口剣生委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。
        〔「なし」と呼ぶ者がある〕 5 ◯原口剣生委員長 特にないようですので、これで第七四号議案所管分)についての質疑を終わります。  次に第八一号議案「平成十五年度福岡県公共用地先行取得事業特別会計補正予算(第一号)所管分」を議題といたします。執行部の説明を求めます。広瀬土木部長。 6 ◯広瀬土木部長 それでは八一号議案「平成十五年度福岡県公共用地先行取得事業特別会計補正予算(第一号)所管分」について、お手元の「平成十五年度補正予算に関する説明書」により、説明いたします。三百十三ページをお開き願います。歳入の財産収入、歳出の積立金で六百万円余の減額でございます。これは土地開発基金の運用益の確定に伴い補正するものでございます。  以上が公共用地先行取得事業特別会計所管分)の補正予算の概要でございます。御審議のほどをよろしくお願いいたします。 7 ◯原口剣生委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 8 ◯原口剣生委員長 特にないようですので、これで第八一号議案所管分)についての質疑を終わります。  次に第八二号議案「平成十五年度福岡県県営埠頭施設整備運営事業特別会計補正予算(第一号)」を議題といたします。執行部の説明を求めます。広瀬土木部長。 9 ◯広瀬土木部長 それでは八二号議案「平成十五年度福岡県県営埠頭施設整備運営事業特別会計補正予算(第一号)」について、お手元の「平成十五年度補正予算に関する説明書」、部厚いものでございますが、これにより説明いたします。三百十八ページをお開き願います。五千九百万円余の減額でございますが、これは埠頭施設使用料及び県債支払い利子の確定等に伴い、補正するものでございます。  次に繰越明許費について御説明いたします。資料変わりまして、薄い方の「福岡県定例会議案その三」の方をお願いいたします。四十七ページをお開き願います。第三表、繰越明許費でございます。苅田港新松山地区埠頭用地造成事業ほか二事業、合わせまして二億三千三百万円は、本年度末までに工事が完了しないため、その支払い財源を翌年度に繰り越すための枠を設定するものでございます。  以上が県営埠頭施設整備運営事業特別会計補正予算の内容でございます。御審議のほどをよろしくお願いいたします。 10 ◯原口剣生委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 11 ◯原口剣生委員長 特にないようですので、これで第八二号議案についての質疑を終わります。  次に第六二号議案から第六六議案までの五件は、いずれも工事請負契約の締結についての議決内容の一部変更についてでありますので、一括して議題といたします。執行部の説明を求めます。広瀬土木部長。 12 ◯広瀬土木部長 第六二号議案から第六六号議案までの工事請負契約の締結についての議決内容の一部変更について、一括して御説明いたします。お手元の土木委員会資料の一ページをお開き願います。薄いA四版の方でございます。二ページ目に事業の概要図を添付しておりますので、御参照ください。なお、これらの議案については「定例会議案その二」の資料に掲げてございます。百三十二ページから百三十六ページに記載しております。  これらの案件につきましては、十三年二月議会などで議決をいただいておりました新北九州空港連絡橋上部工、第四工区から第八工区につきまして、いわゆるスライド条項の適用等により請負金額を変更するものでございます。第四工区は二十八億五千六百万円を二十七億七千八百万円余、第五工区は三十六億二千二百万円余を三十四億五千八百万円余、第六工区は三十三億一千八百万円を三十二億二千七百万円余、第七工区は十四億三千八百万円余を十四億一千四百万円余、第八工区は八億七千三百万円余を八億二千四百万円余に、いずれも減額するものでございます。御審議のほどをよろしくお願い申します。 13 ◯原口剣生委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 14 ◯原口剣生委員長 特にないようですので、これで第六二号議案外四件についての質疑を終わります。  次に第九一号議案道路改築事業の経費の負担についての議決内容の一部変更について」、第九二号議案港湾関係事業の経費の負担についての議決内容の一部変更について」、第九三号議案砂防関係事業の経費の負担についての議決内容の一部変更について」、第九四号議案九州新幹線鉄道建設事業の経費の負担についての議決内容の一部変更について」。以上四件を一括して議題といたします。執行部の説明を求めます。広瀬土木部長。 15 ◯広瀬土木部長 第九一号議案から九四号議案までの経費の負担についての議決内容の一部変更について、一括して御説明いたします。「福岡県議会定例会議案その四」により、御説明させていただきます。議案の十五ページをお開き願います。  まず九一号議案道路改築事業の経費の負担についての議決内容の一部変更について」でございますが、これは道路改築事業の経費の負担に係るものでございまして、十二月議会で議決いただきました負担額につきまして、その後の事業計画の変更に伴い、関係市町村の負担すべき金額の一部を変更する必要が生じました。こういったことから道路法の規定により、県議会の議決をお願いするものでございます。関係市町村及び負担金額は、十五ページから十八ページまでに記載のとおりでございます。  ほか三件も同様に議決内容の一部を変更する必要が生じましたことから、各法令の規定に基づき、議決をお願いするものでございまして、関係市町村及び負担金額は、第九二号議案港湾関係事業は十九ページ、九三号議案砂防関係事業は二十一ページから二十四ページ、九四号議案九州新幹線鉄道建設関係事業は二十五ページに記載のとおりでございます。御審議のほどをよろしくお願い申し上げます。 16 ◯原口剣生委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 17 ◯原口剣生委員長 特にないようですので、これで第九一号議案外三件についての質疑を終わります。  次に報告事項に入ります。まず「北九州高速道路第十回整備計画変更(案)について」執行部の説明を求めます。秋山高速道路対策室長。 18 ◯秋山高速道路対策室長 北九州高速道路整備計画変更について、御報告を申し上げます。お手元の委員会資料報告事項」の一ページをお願いいたします。一ページに概要、それから二ページから四ページにかけまして計画事項の資料を添付させていただいております。あわせて御参照いただきたいと思います。  福岡北九州高速道路公社におきましては、道路の整備計画に基づきまして、事業を実施しているところでございます。このたび整備計画変更認可国土交通大臣へ申請するに当たりまして、県へ協議があったものでございます。  変更の理由でございます。今回の変更は老朽化が進んでおります四号線の大規模補修、あるいは小倉東インターとの連結事業。  これについては後ほど御説明をさせていただきますけども、こういった緊急不可欠な事業を実施するためのものでございます。  あわせまして採算性を確保するために所要の見直しを行ったものでございます。  変更の概要でございます。四項目ございますけれども、まず路線、それから区間の変更でございます。一号線から四号線については、変更はございません。五号線、現在、戸畑から大谷ジャンクション、七・六キロが整備区間となってございますけれども、これを枝光から大谷まで二・四キロに変更するというものでございます。二ページの計画図を御参照いただきたいと思いますけれども、中央部の赤に塗った部分と黒の破線の部分でございます。黒の破線、それから一部、赤の実線になってございますけれども、大谷から戸畑まで、この黒の破線の部分、これが現在、未整備の区間でございます。今回、これを整備計画から削除するというものでございます。  次にお戻りをいただきまして、連結施設計画追加でございます。一号線と九州縦貫自動車道小倉東インターチェンジを連結する。もう一つは二号線に現在の洞海湾で新若戸道路と申しますけれども、都市計画道路の響灘・戸畑、それが整備をされております。それと連結するというものでございます。  3番の概算事業費でございます。現計画で総額三千七百七十億円という総事業費を見込んでおりますけれども、これを三千六百億円、百七十億円の減というものでございます。一つは、下に書いてございます四号線の大規模補修事業組み入れということでございます。四号線、次の計画図をごらんいただきますと、一番左下の馬場山インターから右上の春日までの区間でございます。これは平成三年度に道路公団から移管を受けた区間でございますけれども、非常に早い時期に供用された区間がございまして、全体で三十二キロほどございますけれども、約七〇%が三十年以上経過をしているという、非常に古い区間でございます。  三ページに主な現況の写真を付けてございます。大変、老朽化が進んでおりまして、近々に補修が必要だということでございまして、総額二百七十七億円の事業費の増ということでございます。  次に一号線と小倉東インターチェンジの連結。これは九州縦貫自動車道小倉東インターと連結をいたしまして、これも現在、整備が進められておりますけれども、東九州自動車道、これと一体となりまして新北九州空港方面へのアクセスを向上させるという、大変必要なものでございます。事業費が十八億円の増でございます。それと一方、先ほど御説明いたしましたけれども、五号線の二期工事区間等工事費、これを今回、削除をいたします。合わせて差引の百七十億円の減額ということでございます。  それから完成予定年度といたしまして、大規模補修が終わります平成二十年度に変更したいということでございます。  以上が整備計画の変更の内容でございますけれども、こういった変更に伴いまして今回、償還の計画を見直しております。償還に一番大きな影響を与えます交通量、料金、償還期間について記載をしているところでございますけれども、まず交通量でございます。現計画の見通しでは、平成二十一年度に十三万八千八百台を見込んでおりましたけれども、将来の高齢化、少子化、あるいは経済の状況等を勘案いたしまして、今計画では十万六千五百台と下方に、安全側に修正をしたというところでございます。それから料金につきましては現在、普通車五百円でございます。これは現行の料金で計画をいたしております。3番目の償還期間でございます。現在、四十年の償還でこれまでやってきておりますけれども、今回の大規模補修事業、これは新制度、新しい制度でございます。こういった新しい制度を導入する中で十年間の延長というのが国土交通省と財務省の間で協議が整ったというところで、今回、北九州高速、十年延長をお願いするというものでございます。  こういったことで公社におきましては今後、維持管理費の一層の縮減、あるいは利用の促進。こういったものに積極的に取り組みまして、償還に万全を期していきたいというふうに考えております。県といたしましても、公社の経営改善につきましては、今後とも指導を行ってまいりたいというふうに考えております。  今後のスケジュールでございます。この整備計画の変更につきましては現在、道路管理者でございます北九州市の市議会の方で審議中でございます。市議会で承認をされまして、北九州市の同意を得た後に、国土交通大臣に申請を提出するということになります。御報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。 19 ◯原口剣生委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。大家委員。 20 ◯大家敏志委員 この公社に県がどのくらい出資しておるんですかね、大体。割合とか、北九州とか福岡とか。 21 ◯秋山高速道路対策室長 事業について出資率というのが幾つか違います。大体一五%から、大規模補修ですと二七・五%ということでございますけれども、現在の出資の残高でございます。これは十五年度末の予定ということでございますけれども、北九州高速に対する出資金、二百五十億余でございます。ちなみに福岡都市高速に対する出資が六百九十一億円ということになります。 22 ◯大家敏志委員 それは県の、でしょう。福岡市とか北九州市のもわかりますか。 23 ◯秋山高速道路対策室長 出資金については、それぞれの高速につきまして県と北九州市、二分の一ずつでございますので、北九州市については県と同じ二百五十億余、福岡高速につきましては、福岡市が六百九十一億円ということになります。 24 ◯大家敏志委員 この整備計画の変更の手続の流れというのは、さっき説明を受けて、わかったんですよね。前の委員会でもちょっと言ったのですが、県も大変な出資をしておるわけですよね、出資を。その中で報告事項という形で既に固まった状態のようなことを、この差し迫った委員会で報告するだけでいいんやろうかという疑問があるわけですよ、前回から言ったとおり。その辺はどうですかね。仕組み上、それしかあり得ぬというのか、それとももう少し丁寧に県議会にも報告して議論する機会もあってもいいものなのか、どうなのか。仕組み上、それはあり得ないというのだったら、それでも結構ですが、その疑問があるので、少し答えてください。 25 ◯秋山高速道路対策室長 委員、御指摘のように有料道路は、道路整備特別措置法という法律に基づいて申請なりを行っております。この措置法に基づく法律要件と申しますのは、道路管理者の同意ということでございます。ただ、県も公社の設立団体でございまして、公社の運営に対する指導の責任というのはございます。そういうことで今回も同じような形で県にも協議をされている。当然、この変更の検討に当たっては三者が同じテーブルに着きまして協議を行っております。今回、こういう形で委員会へ報告という形ではございますけれども、させていただいているというところでございます。 26 ◯大家敏志委員 そこは一定の理解をするとして、この変更の内容を見ていたら、まず北九州にとって大きいのは、五号線の五・二キロがバッサリ切られているという点と、もう一つは償還期間が四十年から五十年ということですね。これはものすごく大きいと思うんですが、今回が第十回の整備計画の変更ということですが、九回のときは、ひょっとして、その償還期間というのは三十年とかいうときがあったんではないですかね。九回か八回か、わからんですけど。その償還期間の変遷みたいなものを、いつのときは三十年で、いつ四十年になって、今回五十年をお願いしたいということですが、それをちょっといいですか。 27 ◯秋山高速道路対策室長 償還期間についての御質問でございます。まず都市高速の償還期間、当初は三十年の償還でまいっております。これが四十年になったわけでございますけれども、この考え方といたしましては、まず都市高速、非常にネットワークを順次拡大をしていくというシステムを取っております。投資の初期の段階、これは三十年でやってきておるわけですけれども、非常にネットワークを整備をいたします都市高速の場合は、都市部の工事ということで非常に高い工事費、あるいは一部地下トンネル方式、あるいは環境対策ということで事業費が非常に膨大なものになってきておるわけでございます。そういう中でこういったものを償還していくということ。例えば三十年の中で償還していきますと、料金が急激に上がる。こういったものを適正な料金でやっていくということで、世代間の負担の公平化といった考えが出されておりまして、そういうことに基づきまして都市高速におきましても四十年にさせていただいた。この時期としては、ちょっと今、具体的な時期はあれですけれども、たしか八回の整備計画の変更だったかと思っていますけれども、四十年に延長させていただいたと思います。  失礼いたしました。平成九年に整備計画の変更で四十年ということにさせていただいております。今回の十年延長、これは大規模補修という事業の特質と申しますか、普通の都市高速の投資の場合は区間延長、あるいは入口の接続とかということで、新たな利用者というものが見込めますけれども、今回は既設の道路を大規模補修をしていくということで、新たな需要というものが見込めない。こういうことで十年間の延長ということが認められたというふうに理解しております。 28 ◯大家敏志委員 何点も指摘したい点がありますけどね。九年に四十年にして、たった六、七年で、もう、十年延ばすということがちょっとおかしいと思うのと、今言う大規模補修という性質上、既存のものをきれいにするだけなんで、そのことによって利用増が望めないからとか何とかいう理由だけれども、大規模補修というのは今、起きたことではなくて、もともとから想像されたものでしょう。古い道路を買い取った時点から。そういうことを含めていくと、見通しがえらく甘いのではないかなと思うんですよ。しかしそういうことを振り返って言ってもしようがないから、今後どうするかということで、こういう案が出てきたと思うんですよね。なら、もっと慎重にきちっとした議論がなされるべきではないかなと。情報がきっちり公開された中で。そうせにゃ、三十年がもう五十年になっておるんですよ。たった十年たたぬうちに。どこまで延びていきます、という疑問が当然、わくでしょう。そして果たして大丈夫なんかなと。福岡県から相当、一千億近い金を出資しておるんでしょう。十年延ばすに当たって、もう少し慎重な議論が要るのではないかと思うんですよ。第九回の整備計画で皆さんが話し合って、きちっとつくった計画が、うまくいかんわけでしょう。だから今度、変更するんでしょう。だから、うまくいかん点をもうちょっと表に出して、削るものがあって削れるのだったら、路線を削るというよりも、もっと、例えば内部のことで削れることがあったりするんではないんですかね。そういう議論がこの土木委員会でなされぬのだったら、どこでなされるんですかね。部長、いいですか、ちょっと。 29 ◯広瀬土木部長 今回の北九州高速道路整備計画の変更に関してでございます。手続的には先ほど室長の方から申し上げましたように、法律で決められているのは道路管理者の同意、そして国土交通大臣の認可でございますけれども、ただ、やはり私ども設立団体、出資団体として設計変更、あるいは策定するときもそうですけれども、ちゃんと、しっかり内容を協議していただいて、私どもの考えを公社に伝えていくということでやっているわけでございます。  先ほど、この土木常任委員会での場の報告という形でいいのかどうか、ということがございましたけれども、そういった制度的な流れから報告という形で御理解いただきたいとは思いますけれども、お話の中にありました情報をどこまで開示するのかということに関しましては、私どもはできる限りのものは、この場でお示しさせていただいて、いろいろ御意見を賜りたいというふうに思っております。そこの中で実は実務的な詰めの中では、今、お話のありましたような、では、まず、みずからどれだけ削れるのかといったようなことにつきましても公社の方ではやっておりまして、例えば管理費につきましては今後、特に大規模補修が終わった後の話でございますけれども、ほとんどこれは逆に、つくる事業がなくなりますので、管理費を三割から四割くらい削ると。肝心なのはそれを本当に実行に移してもらわなければいかんわけでございますので、そこのところを引き続き協議、監視というものは、やってまいりたいというふうには考えております。 30 ◯大家敏志委員 その点をしっかりやっていただきたいと思いますし、僕の言う趣旨を少し理解していただけたらというふうに思います。  もう一点、ちょっと確認したいのは、五号線をバッサリ切りますよね。都市公社としては五・二キロをやらない、と。ただ、新聞やらで見るだけで、北九州市はそれを独自にもやりたいとかいうことを言っていますよね。それをどのくらいつかんでいますか。 31 ◯秋山高速道路対策室長 今回、五号線の残区間、一応、整備計画から削除という形でございます。ただ、公社としては、基本計画としては、まだ位置づけをしている。当然のことでございますけれども、この区間がネットワークとして非常に重要だと、必要であるということは私ども、それから北九州市は当然でございますけれども、公社、三者とも認識は同じでございます。今回、北九州市が有料道路での早急の整備が非常に困難という認識はございますので、みずからの道路事業で整備をしていくということを検討をされているということでございまして、このための調査費を新年度の予算に計上をされているという報告を受けているところでございます。 32 ◯大家敏志委員 とにかく計画がこれほど大きく変わって、ずいぶん後ろ向きですよね。攻めていかれないということ。今のこの計画だと、交通量は下方修正するしかないようなことでしょう。そして整備区間も短くする。そういう状況の中ですからプラス十年、借金を返すのを延ばすということで、いい話は一個もないわけですよね。ですから先ほど部長が言われたように、みずから削れるところとか無駄な部分をもうちょっときちっと県民にわかるように情報を開示して、運営をしていっていただきたいと思うんですね。仕組み上のことでこうなったということはもう、理解しますけれども、もう少しその点をきちっとやっていただけたらというふうに思います。以上です。 33 ◯原口剣生委員長 助信委員。 34 ◯助信良平委員 関連ですが。北九州市も福岡市も、自分のところで持った、自分のところで使っている高速道路ですから、主体的にやられるのは結構だけれども、公社に対して管理指導責任は持っている。お金は半分負担している。さっき、大家委員が言うように、結局、この半分の負担行為をしている県が、常任委員会の意見はいろいろ出ていますよ。天神の渋滞問題をどうするのか、とか、インターチェンジをもうちょっとつくったほうがいいとか、ランプをね。そういう意見が、管理指導をしている割りには、きちんと公社に反映されていないのではないかと。どちらかというと、県は公社の報告や意見を聞くばかりで、県として主体的な意見や政策が、この土木常任委員会を通してきちんと反映されているのかという疑問は、いろんな天神の問題とか、いろんな各委員の皆さんから出される意見がどういう形で反映されているか、ということだろうと思うんですよ。その言いっ放しで、答えが返ってきたことがない。だから、そういう面ではきちっと公社と、この常任委員会との政策の過程の中できちっと意見が反映されたり、意見の情報交換ができるようなものをつくらないと、われわれも、ただ、報告を聞くだけでは納得できませんよ、ということを言うわけですよ。  例えば北九州がやる場合にしても、北九州は単独でやると言っているけれども、県に負担をお願いする場合も出てくるわけでしょう。北九州単独では無理だから、県に「何とか負担行為に応じてくれ」という話になるかもわからないし、それはお互いに現実的に進めるときの話だろうが、そういう形が報告という形で計画が決まった後にわれわれに示されるのでは、何にもならんのではないですか。そういうことを言っているわけですから、きちっとその辺は土木部として公社の中で政策の意見が反映されるように、そういうやり方を今からきちっとするように考えてもらえませんか。それは部長、その辺、ちょっと教えてください。 35 ◯広瀬土木部長 これまでもこの土木常任委員会で出ましたこと、実務的にはいろいろ公社の、あるいは関係両市等とも話しているところでございます。現実に私が土木部長にまいりましてからも渋滞の話、あるいは標識の話等々、いろいろ出ております。  そういったことを公社の方とも実際の意見交換はしておりますが、確かに今、委員御指摘のように、では、それをここの場でどういうようにフィードバックしたのかといったようなところは、若干、損なわれていたといいますか、欠けていたところがあるかというふうに思っております。公社とやり取りをする、あるいは公社が今後、これまでに意見を踏まえてやることに関しまして、この場にどういうような形で報告できるのか。そういったことも含めて、ちょっと検討させていただければというふうに思います。 36 ◯原口剣生委員長 ほかにございませんか。貞末委員。 37 ◯貞末利光委員 今のお二人の委員からいろいろありましたけどね、今回の第十回の整備計画の変更は、見ましたら、路線が五号線で五・二カットでしょう。連結予定施設の追加は、これはわかります、一号線、二号線。事業費のところで四号線の大規模改修事業二百七十七億、完成予定が十六から二十年度、それから交通量が十三万八千から十万、償還が四十年から五十年という、かなり変更ですよね、これ。今回、第十回ですけどね、第九回はたしか五年くらい前にあったと思うんですけどね、そのときの整備計画を見ましたら、変更内容を五点、挙げられているんですよ。五点のうち、できたのは実は二点ですよね。三点の五号線の問題、西港の問題、プリペイドカードの問題、そしてまた事業年度も十六年度で完成ということで、かなりこれは大きく、五年間のうちに、またこれだけのものを変更するわけですよ。  先ほどから委員からも御指摘があっているように、ちょっと重複すると思いますけどね、この五年間というのは社会の変化が大きなものがあったのかなと。「十年、ひと昔前」とか言いますけどね、所詮、五年ですよ。五年でこれほどの大きな変更があるというのは、もともとの事業の計画の段階なのか、見通しか。やはり甘いのではないかと言わざるを得んですよね。だから、どうして甘いのかと言ったら、例えば先ほどからお話が出ているように、うちの委員会でも議論が具体的なところができないという、報告だけだったということもあるでしょうし、いろんなことが考えられますね。もちろん道路管理者が違いますから、北九ですから。だから五年間でこれほど大きく変わるというのは、あと、五年もして、例えば平成二十年にはまた、これ以上の変更になるかもしれないという、それこそ信頼感がなくなってしまうですよね。  この社会資本整備という、特にまたネットワークということからしても大事な問題ですよ。だから五・二キロ、カットすればいいという問題でもないですよ。だから維持管理費をどんどん、さらに削減するというのも大事な問題ですよ。ちょっとその辺で部長、どう考えられていますかね。 38 ◯広瀬土木部長 確かに第九回の整備計画変更から五年ということで、その間に大きな社会情勢の変化があったのではないかということに関しましては、社会情勢の変化はいろいろあったかとは思いますけれども、今回のような整備計画変更内容になるほどまでの変化はなかったというふうに、認識しております。  今、委員の方から御指摘がありましたように今回の整備計画変更、これがやはり四号線の大規模補修、これを優先させなければいけない。ただ、その背景にはまさに御指摘のように四号線の老朽化ということに関する認識が若干、甘かったのかなと。これは否めないところというふうに思っております。都市高速だけではなくて、私どもが管理しております道路につきましても、実は昭和三十年代から四十年代にかけて数多くの橋、トンネルをつくっております。こういったものを本当に今後、どういうふうに管理していくのかということにつきましては、アセット・マネージメントとか、そういったような手法が今、うたわれておるわけでございまして、どうやって長持ちさせるか、あるいは更新の費用をいかに少なくさせるかとかいったような検討を私どももしておりますが、公社の方もそういった勉強をするとともに、やはり事業費の精査といいますか、事業の見通しというのを、より確かなものに、こういう整備計画の変更時には、しておくべきだというふうに、こういうふうに考えております。 39 ◯貞末利光委員 甘いところもあったということですけど、ちょっとこれは委員長に提案ですけどね。今、いろんな委員からもいろいろ御指摘があって、あれしていますけど、この土木委員会としてきちっと、これは公社の方にいろんなことを要請をしたらどうでしょうか、今、いろんなお話があったことを整理をしながら。そのことでまた向こうも考えるところもありましょうし、僕らもまた勉強していかないといけないと思っているんですよ。要請か何かされたらどうですかね。 40 ◯広瀬土木部長 今、貞末委員の方からお話がありましたように、土木常任委員会からの要請ということもいろいろ、それは土木常任委員会のほうで御議論いただければよろしいかと思いますけれども、私ども、やはり先ほど来、出ておりますように設立団体、かつ出資団体ということでございます。ここでも土木常任委員会の御意見も踏まえまして、ただいまございましたような整備計画変更に当たっての事業の見通し、あるいは事業費の精査、さらには交通量の見通しといったものを、より確かなものにして、基本的な部分に大きな変更がないようにとか、あるいは先ほどお話がありましたような、とにかく今回の都市高速五号線の五・二キロの整備計画からの削除というのは、これはやむを得ない措置といたしましても、やはりネットワークとして早期整備が必要であるといったようなことで、片や北九州市さんが来年度、調査費等を計上して、その事業費等を検討されるということでございますけれども、やはりまだ基本計画には残っておるわけでございまして、本来、道路管理者北九州市、北九州道路公社、さらには私どもも入りまして、引き続き協議していくとか、さらには御意見の中にございましたような管理費の節減、こういったものにつきまして、やはり設立団体といたしましても要請はしてまいりたいというふうに考えておりますので、また、よろしくお願いいたします。 41 ◯原口剣生委員長 今、土木部長の方からお話がありましたように、また貞末委員の方から御指摘がございましたように、道路公社の方に要請を、私、委員長の方からお願いをいたしまして、また執行部と諮りながら、その時期を、また委員各位に御相談をしながら行いたいと思いますが、それに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 42 ◯原口剣生委員長 ないようでございますので、そういうふうに取り計らわせていただきます。  ほかに何かございますか。高岡委員。 43 ◯高岡新委員 内容については私は全然わからないんですけれども、先ほどから県と公社との関係、あるいは公社、北九州と県との関係、そういう中で公社という一つの組織があって、なかなか県の方としては二分の一の出資をしていると。そしてこれは北九州といえども福岡県であるという、非常に県民にとって大事な問題ですね。しかし、こういう何回計画というような中長期にわたる計画の場合、今、言うような大規模に変更をしたり、大規模に計画をしたりする場合、普通、よく審議会とかですね、その中で一応、今年度はこういうふうにやっていきますとか、あるいはこういう五年なら五年の年度年度の計画の場合に、そういうような、いわゆる関係者を含めた、知識人を含めたところで一応、了解を取って、具体的には管理者がやっていくというふうに普通はなるんですけれど、この場合は北九州市が管理者だから、北九州市がいただいた予算の中でやっていくんだと、北九州の市議会の中で認められれば、やっていくんだというやり方になるんですかね。やっぱり先ほどからいろいろな方から意見が出ているように、単純に考えれば、やっぱり県が二百何十億というお金を出すということになれば、法律としては確かに北九州、管理者がその責任を持ってやっていくということになるわけでしょうけど、その前段の段階で単年度毎ではなくて、第九回とか、第十回とかいう中で、今回のこのいろいろ提案されている、変更されている数字を見ても大変高額、そして長期にわたっている、そういうような問題ですよね。その辺、もう少し法律と具体的な運営の仕方ということをやっていかないと、もう、われわれ議会はわからないで、ただ、執行部の皆さん、部長さんが言うとおりにお金を出してやっていって「公社にはわれわれが言うていくから」ということだけでは済まされぬと思うんですよね。やっぱり県議会の責任というものも出てくると思うんですよ。そういうことで一つ、その辺を、そういう長期にわたる計画、あるいは多額にわたる変更。そういうような問題のときの取扱いというものをもう少しわかりやすくしないと、われわれは何もわからないで、判を押して、お金を出していくしかならないというようなことになりますよね。  ひとつその辺、検討課題として、ぜひ何らかの格好で県議会からも代表者の方がその審議会なら審議会の中に入ってもらえるとか何かの格好で、そういうような組織を考えていただく。協議の場でもいいですよ。何もそれが法的に決められたものでなくてもいいけど、そういう県議会の意見が部長を通じて向こうに伝わるということではなくて、県議会の常任委員長なら常任委員長が県議会の代表として、いろいろな場で発言ができると。こういうようなことを。協議会でも何でもいい。「何でもいい」と言うと、わかりませんが、そういうことをしないと、われわれ県議会常任委員会は何をやっているんだということで、いろいろ、われわれが納得しているわけでも何でもないわけですね。今度のこの内容、四十年が五十年になりましたとか、ここは省くことにしましたとか。われわれは今、報告を受けて、「ああ、そうか」という話でしょう。これではやっぱり県議会としてのあり方に、いかがなものかなと。ただ、法との関係があるから、なかなかそういうわけにはいかんのかも知れぬけれども、何らかの格好で県議会の意見というものが、北九州のこの問題の中に入っていけるような。それが別に法で拘束できないものであるにしても、県議会の意見というものが反映できるような、あるいはそういうことを聞いていただく場というのが要ると思うんですね。  そういうことをひとつ何とか勉強していただきたいと思うんですが、部長、いかがですか、考え方は。 44 ◯広瀬土木部長 先ほど、今回の整備計画に伴う公社へのいろいろな要請といいますか、ということは申し上げたわけでございますが、今、委員の方からお話のありました、この土木常任委員会と公社と直接意見交換なり、こういう計画の変更に当たっての協議会なり、勉強会といいますか、につきましても公社の方と、では、いろいろ実情を伝えまして、今後のあり方といいますか、それを検討してみたいというふうに思います。 45 ◯高岡新委員 部長、ちょっと私の言っていることと違うので。私はただ、管理者と議会とが話し合うとか、そういう話ではなくて、もっとこれは県行政も含めた県行政、あるいは北九州市、あるいは管理者、あるいは議会、そういうものを。あるいは学識経験者も含めていいですけど、そういう学識経験者を含めた、そういうような中で、この長期計画をつくっていく。あるいは大きな問題についてはそこで変更していく。そういう話を北九州管理者がよく理解できるような、そういう場が必要ではないかということを言っているんです。ただ、北九州公社と議会だけの話ではないと思うんです。もっとダイナミックな組織を考えるべきではないかという話なんです。 46 ◯広瀬土木部長 ちょっと私の言い方が足りなかったかもしれませんけれども、私も委員の御意見、そういうふうに受け止めておりました。今でも公社の方に、審議会という形ではありませんけれども、懇談会とか、そういったような形で利用者の方も含めた、いろいろな形の、どう言いますか、私的諮問機関みたいなものが幾つか、ございます。そういったようなものの活用も含めまして、では、それにこの土木常任委員会がどのような関わり方ができるのかといったことを、先方の理事長ともちょっと話をしてみたいというふうに思います。 47 ◯高岡新委員 今でもそういう類のものはあるということなんですが、ひとつ、どういう類のものか、わかりませんけれども、いずれにしても、これは県と市と、福岡も含めてですが、それは路線によって違いましょうけれども、県と市と県議会。市議会の場合はちゃんと法的に同意を取らにゃいかんということですから、論議ができるわけです。そういうことで、ぜひ、その中に県議会の代表の方が一人、入れるようなことを考えていかにゃいかん。こういうふうに御意見申し上げておきます。 48 ◯原口剣生委員長 ほかにございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 49 ◯原口剣生委員長 ほかにないようですので、本件の質疑を終わります。  次に「九州新幹線鹿児島ルート福岡県内における進捗状況について」執行部の説明を求めます。梅木新幹線建設対策室長。 50 ◯梅木新幹線建設対策室長 新幹線建設対策室でございます。委員の皆さま既に御承知のとおり、明日、三月十三日、九州新幹線鹿児島ルートのうち、新八代から鹿児島中央間が部分開業いたします。そして平成三年の着工から十三年の歳月をかけて無事、開業の運びとなったものでありまして、非常に喜ばしいことだというふうに思います。全線開業は平成二十五年ごろの予定となっておりますけれども、二年ほど前倒しという御議論もなされているようです。これからさらに一日も早い全線開業に向け、関係者一丸となって整備促進に取り組んでまいる所存であります。  それでは九州新幹線鹿児島ルート、博多・新八代間の福岡県内における現在の進捗状況について、委員会資料に基づきまして、御報告させていただきます。お手元の委員会資料の六ページをお開きください。概要図がございます。明日、開業いたします区間は新八代・鹿児島中央間、百二十七キロメートルでございます。これは既に整備済みの博多・那珂川間の八キロメートルを合わせた全区間二百五十七キロメートルの約半分でございます。それから北半分は船小屋・新八代間が平成九年度、博多・船小屋間が平成十三年度の認可、着工の運びとなっております。  この区間につきましては現在、順調に事業進捗が図られており、平成十年度政府予算におきまして八百億円の事業費内示を受けたところであります。予算獲得に強く働きかけていただいた正副委員長をはじめとし、土木委員の皆さまの御尽力に深く感謝申し上げる次第であります。県といたしましても事業主体であります鉄道建設・運輸施設整備支援機構と連携しながら用地取得の支援など、開業に向けた取り組みを行っているところであります。時間短縮効果といたしましては、博多・鹿児島中央間のJRによる現行最速が三時間四十分でありますが、このたびの部分開業で二時間十分台、さらに全線開業時で約一時間二十分となる予定でございます。  五ページをお開きください。福岡県内の進捗状況について、御説明申し上げます。1番の鹿児島ルートの建設につきましては、ただいま申し上げたとおりでございます。2の福岡県内の進捗状況の、まず用地取得の状況でございます。福岡県内の用地取得率は平成十四年度末で約一七%であったものが、平成十六年二月末現在で約三五%となっており、県民の皆さまの暖かい御理解のお蔭と感謝申し上げる次第でございます。今後も平成十八年度中の用地取得完了に向け着実に買収を進めていくため、積極的な支援を行ってまいる所存であります。  次に工事の進捗状況についてであります。福岡県内の工事延長約四十五キロメートルのうち三〇%がトンネル区間、七〇%が高架橋などの明かり区間となっております。平成十六年度二月末現在の工事発注率は五四%でありますが、うちトンネル工事については一〇〇%の発注率となっております。工事の完成率は二月末現在で一四%であります。事業主体であります鉄道・運輸機構からは今後とも地元の理解を得ながら安全に、かつ積極的に工事の進捗に努めると聞いておるところでございます。  説明は以上でございます。今後とも御支援のほどをよろしくお願いいたします。 51 ◯原口剣生委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。助信委員。 52 ◯助信良平委員 非常に九州にとっては明るい話で、工事はどんどん早く終わるかと期待していますが、早く終われば県はお金を早く払わなくてはいけない。県の負担行為は大体一千億くらいですか。 53 ◯梅木新幹線建設対策室長 博多から新八代間の全体事業費は七千九百億円ということで国交省から発表されておりますけれども、各県の事業費というのは、正式には発表されておりません。ただ、工事延長とかで大体の目安を考えますと、約一千億くらいの負担になるというふうに考えております。 54 ◯助信良平委員 今、もう二兆一千億、県は債務があるんですね。これからその負担行為が、債務が増えれば、当然、土木の枠の中で債務の負担がですね、土木のパイは決まっておるわけでしょう、大体。債務負担ですね。その中で新幹線の大型のやつの債務負担行為が入ってくると、ほかの県のインフラ整備のいろんな計画の中で当然、圧迫されてくると思うんですよ。その辺のいわゆる財政上の負担が大よそ、年度毎に大体どういう形で出てくるのかと。これは一千億の負担行為ですから、期間が短縮されればされるほど年度の債務負担は増えてくるわけですから、私はその辺と土木事業との兼ね合いが当然出てくると思うんですよ。そういう面では、今日は求めませんが、大体、今、予想される範囲内で何年度完成を目指せば、逆算して何年度には県の債務負担が大体、年度毎の「これくらいは出る」と、大よその概算の流れを示せますか。 55 ◯梅木新幹線建設対策室長 まず新幹線の事業費の負担でございますけれども、これは県の重点施策ということで、土木部の予算枠の中で予算を獲得していくというふうには考えておりません。平成十六年度の当初予算のお願いを今、しているわけですけれども、そのために新幹線の事業費が来年増えるということで土木費も増えてまいります。それが一点。  それから今、全体で一千億程度というふうに御説明申し上げましたけれども、来年度、平成十六年度、県負担金で百二十一億円ほどお願い申し上げておりますけれども、そのレベルが続きますと、平成二十五年の事業完成から少しは前倒しできるんではなかろうかというふうに考えておるところでございます。
     それから目安といたしまして、平成十六年度の予算を維持し、あるいは二年前倒しということになれば、もう少し、というふうなことになるのかなというふうなことを今、考えております。年度毎の予算といいますのは、事業進捗によって少し変わろうかと思いますけれども、平均的な全体の考え方としては、そのような状況になっておるというふうに考えております。 56 ◯助信良平委員 土木部債務負担行為の枠からは別ということであっても、全体の県の債務負担行為の中ではあるわけですからね、その一千億の負担というのは。だから当然、そこは土木部の全体の中で圧縮される傾向に出てくるわけですね。だからその辺は、この事業は早く進めていただきたいのですが、やっぱりその二兆一千億という債務負担行為は増やさないという努力は今から県サイドはしておるわけで、その中で一千億という負担は大きいわけですから、その辺と、いわゆる県の事業との兼ね合いが出てくるわけですね。だからそこの辺の流れを私は知りたいわけで、大よその見通しをまた早めに、わかった段階で教えていただきたいということです。以上です。 57 ◯原口剣生委員長 ほかに質疑、ございますでしょうか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 58 ◯原口剣生委員長 ほかにないようですので、本件の質疑を終わります。これで報告事項についての質疑を終了いたします。  次に議題にはありませんが、「その他」として何かございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者がある〕 59 ◯原口剣生委員長 特にないようですので、次に進みます。  それでは知事等に対する保留質疑がありませんので、これより早期に議決を要する議案の採決を行いたいと思いますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 60 ◯原口剣生委員長 それでは御異議がございませんので、準備のためにしばらく休憩をいたします。そのままお待ちください。    暫 時 休 憩    再 開 61 ◯原口剣生委員長 再開いたします。これより早期に議決を要する議案の採決を行いたいと思います。まず採決の方法について、お諮りいたします。採決は一括して行いたいと思いますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 62 ◯原口剣生委員長 御異議ございませんので、そのように行います。  それでは第六二号議案から第六六号議案まで、第七四号議案所管分)、第八一号議案、第八二号議案及び第九一号議案から第九四号議案までの十二件について、原案のとおり可決することに賛成の委員は御起立を願います。     〔賛成者起立〕 63 ◯原口剣生委員長 起立多数であります。よって第六二号議案外十一件は原案どおり可決されました。以上で議案の採決を終わり、本委員会に付託されました早期に議決を要する議案の審査を終了いたしたいと思います。  なお、委員長報告等につきましては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 64 ◯原口剣生委員長 御異議ありませんので、そのように取り計らうことにさせていただきます。  以上で本日の議事はすべて終了いたしました。残余の議事については三月二十三日、火曜日、午前十一時から予定をいたしておりますので、よろしくお願いをいたします。  本日はこれをもちまして散会をいたします。御協力、誠にありがとうございました。    午 後 零 時 十 分 散 会 Copyright © Fukuoka Prefecture All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...